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オオアマカジについて 前編

アマカジをご存じだろうか。アマカジとはポケモンサンムーンより登場した草タイプのポケモンナゾノクサの流れを汲んだ存在である。図鑑ナンバー761のフルーツポケモンであり♀しか存在しない。種族値ヒマナッツに毛が生えた程度であり当然ながら対戦での使用には適さないような可憐でか弱い存在である。このようなあまい要素から彼女へ心酔するトレーナー、通称アマカジストなる存在が日夜彼女の魅力を伝道すべく活動していることは記憶に新しいだろう。

 

さて、そんなアマカジストのなかでまことしやかに囁かれている伝説をご存じだろうか。伝説のオオアマカジがいると。オオアマカジとは果たしてどのような存在なのか。今回はそんな夢とも現とも知れぬオオアマカジへの考察を行おう。

 

オオアマカジについての考察を深める上で、アマカジへの理解今一度深める必要を感じた我々はまずアマカジについての文献を読み漁った。下記はアマカジへの一般的な知見の総括である。

 

サンおいしそうな かおりが からだから もれだしている。においに さそわれた ドデカバシに まるのみに される。(漢字) 美味しそうな 香りが 体から 漏れ出している。匂いに 誘われた ドデカバシに 丸呑みに される。

 

ムーンひとが たべるには あますぎるが アマカジの あせを みずと わると ほどよい あまさの ジュースになる。(漢字) 人が 食べるには 甘すぎるが アマカジの汗を 水と 割ると ほどよい 甘さの ジュースになる。

 

ウルトラサンあまく おいしそうな においのせいで とりポケモンに ねらわれるが あまり かしこくないので きに していない。(漢字) 甘く 美味しそうな 匂いのせいで とりポケモンに 狙われるが あまり 賢くないので 気に していない。

 

ウルトラムーンとりポケモンに のみこまれそうに なると あたまのヘタを かいてんして ていこうするが たいてい ダメだ。(漢字) とりポケモンに 呑み込まれそうに なると 頭のヘタを 回転して 抵抗するが 大抵 ダメだ。

たかさ 0.3m
おもさ 3.2kg

引用 ポケモン図鑑 p761.

以上より考察を行う。

アマカジのモチーフはマンゴスチンという果実であり、これらは彼女の進化後の姿であるアママイコアマージョにも同様の意匠を見て取れることから定説とされている。アマカジの特徴の一つはそのあまさである。アマカジ自体を人間が摂取することは非常に危険な行為であることが述べられておりアカマジ本体から分泌される体液を水で割ることでやっと我々トレーナーへの接種が許されるあまさまで薄まるようだ。そのあまさについての具体的な数値は明らかになっていないがアマカジの体より”漏れ出す”香りによりとりポケモン(とりわけドデカバシアマカジアンチだ)に狙われるもりのおやつのような存在であることが判明している。とりという生物は一般的に視力を頼りに獲物を探す。とりの脳の嗅神経(嗅覚を司る部分)は発達していないことがほとんどのため匂いに頼ってモノを探すことが比較的苦手であることが判明している。これらがポケモン(とりわけドデカバシアマカジアンチである)に当てはまるかは不明であるがドデカバシの特性がするどいめであることから、ドデカバシもまた視力に頼って獲物を見つけていることが考察できる。以上のことからドデカバシ系統は嗅覚には乏しいといえ、そのようなポケモンがいる上空から匂いで誘うほどのあまさを持ったアマカジを直接接種することは非常に危険な行為であることがわかる。おそらくドデカバシは慢性的な高血糖であり、その過剰なエネルギーは接触したものに火傷を負わせるほどの熱を生み出すことすらできるのだ。

そのあまさから多くのポケモンアマカジアンチに狙われるアマカジであるが当の本果実の知能は低いようでそのような命の危機も気にしていないの一言で片づけられたり飲み込まれそうになってもヘタを回転させるという失笑ものの抵抗を行うが大抵ダメと強い口調で否定されていることからも、アマカジは非常に抵抗力に乏しいおバカであることがわかる。

そのような低い知能が災いしたためかウルトラサンムーンにおいては野生のアマカジを見かけることができなくなってしまっている。おそらく食べつくされ、生き残った個体はアママイコへと進化したのだろう。

アマカジの唯一の生息地であるシェードジャングルには上記のドデカバシの進化前であるケララッパの生息も確認されているため彼らによって駆逐されてしまったのであろうか。

 

アマカジの生息が確認されているのはサンムーンにおけるシェードジャングルであり、ウルトラサンムーンは一般的にサンムーンのパラレルワールドであると考えられている。この平行する二つのよく似た世界においてアマカジの生死を分けた要素は一体何なのか。

 

オオアマカジである。

 

後編へ続く…